開発事例
弊社では、創業当時から続く「海中音響技術」があります。 この海中音響技術の周辺を支える電気回路・電子回路技術を伸ばすことで、 成長してまいりました。
近年では、マイコン・コンピュータの発展に伴い、 ソフトウェアと連携した「海中音響シミュレータ」や「各種試験機」 などの開発・製造を行っております。
以下に、開発実績を示します。 これ以外にも様々な開発実績がありますので、ぜひご相談ください。
自動検査装置
弊社内で製造している製品を自動的に検査する装置です。
一般的なコンピュータに、各種計測器やハードウェアを接続し、 被検査体に対する検査を自動的に実施していきます。 また、一度使えば、どんな人でも容易に検査が行えるよう、 操作の簡略化・校正の自動化・検査データの一括管理なども行っています。
構成表
- ハードウェア構成
- PC/ATコンピュータ, GPIBカード + GPIB対応計測器, モーションコントローラ, DIOカード, 弊社自作ハード など
- OS・使用言語など
- Windows XP Professional SP3 + .NET framework + C#
- 制御内容
- モーションコントローラ経由によるサーボモータ制御
各種対応GPIBの制御・監視
調歩同期によるシリアル送受信
被試験体(製品)の状態監視 など
- その他
- 動画を用いた検査装置操作者に対する指示
データベースによる検査履歴・検査者などの管理
Microsoft Excelの直接操作 など
海中音響シミュレータ
海中音響のシミュレーションを行うための装置です。 海中音響をリアルタイムで生成する必要があるため、 DSPを搭載した基板を自社設計しています。
構成表
- ハードウェア構成
- PC/ATコンピュータ, 高速PIOカード, DIOカード, 弊社自作ハード(DSP搭載) など
- OS・使用言語など
- Windows XP Professional SP2 + .NET framework + VB
(※DSPはC言語)
- 制御内容
- DSPを用いた海中音響データの準リアルタイム生成
各種データバッファへの送受信とフロー管理
海中パラメータに応じたパラメータ表示
外部入力信号との同期処理 など
- その他
- Windowsアプリケーション - DSPボード間のパラメータ転送処理
アレイ型音響受信装置試験器
アレイ型(複数のマイクを並べた物)を受信状態を検査するための装置です。 複数のマイク入力を同時に記録する必要があるため、 多チャネルのADカードを複数枚用意するなどの工夫をしています。
また、ソフトウェアの開発環境にLabVIEWを用いることで、 波形表示や信号処理など複雑な処理を実現させています。
構成表
- ハードウェア構成
- PC/ATコンピュータ, 多チャネルADカード, 弊社自作ハード, 各種GPIB計測器 など
- OS・使用言語など
- Windows XP Professional SP2 + LabVIEW 8.2
- 制御内容
- 多チャネルADカードの信号入力処理
RS-232Cによるオフコンへの制御
各種GPIB計測器の監視・データ収集 など
- その他
- 複数枚のADカードに対する同期処理
ディスプレーサ型液面計
ディスプレーサと呼ばれる円板の浮力を電気信号に変換し、 その信号からディスプレーサを液位に移動させるものです。 ディスプレーサの位置から、現在の液量を求めることができます。
マイコンを使用し、ステッピングモータの回転監視・位置制御、ディスプレーサの状態検知などを、リアルタイムで行います。
概略
- ハードウェア構成
- 弊社自作ハード(H8/300H搭載)、ステッピングモータ・ドライバなど
- OS・使用言語など
- C言語 (※一部アセンブリ)
- 制御内容
- ステッピングモータの線形加減速・速度制御
ディスプレーサ位置情報入力・フィルタリング処理
電源電圧監視
動作制御スイッチ監視処理 など
- その他
- PID制御
オーバーサンプリング処理 など